アパルトヘイトを覚えていますか?

ソウェトに暮らす子供
ソウェトに暮らす子供

カラフルな民族衣装を着た黒人が槍を持ってウロウロしている

というのが僕の間違ったアフリカのイメージだったのですが
実際に来てみれば、このヨハネスブルグという町はとびきり都会で高層ビルが目立ちます
昔は海外企業の支社があり、南アフリカの経済の中心ともいわれたそうですが、治安の悪化が進むにつれ
廃墟になるビルが増え、それがさらに治安悪化を促進しているらしい

夜に街を出歩く人はほとんどいず、バスの中から見ても異様な雰囲気を感じた

旅行者向けの宿は、治安最悪のダウンタウンから離れた郊外にあるのでまだ安心らしい

現地の人の生活の中心となっているダウンタウンにはかなり興味があったが
歩いているだけで黒人にタックルで吹き飛ばされ身包み剥がされ最悪の場合お尻の穴まで・・・
なんていう治安の悪さを何度も聞いていたので安全を最優先に考えた

しかしせっかくここまで来たのだから、もっと近くで街を見てみたいということから
17世紀から始まったという白人による黒人へのアパルトヘイト(人種隔離政策)により郊外に追いやられた人々が住む居住区
「ソウェト」を見学できるツアーに参加した

ミニバンに乗ってソウェトの中にある元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラが住んでいた家や歴史博物館を周る
居住区の中でも貧富の差があって、お金があり裕福な暮らしをしている人もいれば、生きていくのがやっとな極貧生活をしている人もいる

途中で、1件の民家の中に入れてもらったが、家というよりはあばら家で
今は冬なので、朝晩の冷え込みは相当辛いだろうなと思うが、同じように生活する人がこのあたりには何百万人といるそうだ

路上に出るとボロボロのボールでサッカーをしていた子供達が「5ダラー!10ダラー!」とお金をねだってくる

こんな時いつも考えるのだが、例えばここで「はい、どうぞ」と大金を与えて彼らの人生がこれから豊かになるのなら
それでも良いような気がする

生まれた国が違うだけで、こんなに環境が違う彼らに何をしてあげればいいのだろう

僕らは日本で税金を払っていて、その一部がODA(政府開発援助)としてこのような途上国に届いてるそうです

実際にそのODAがその国で上手く活用されているかは、疑う声が多いですが

僕みたいな学生は、まず社会に出て働かないといけないですね

ソウェトで家の中を見せてくれたお母さん
ソウェトで家の中を見せてくれたお母さん
W杯中の街中には日本の国旗が
W杯中の街中には日本の国旗が